なぜキンチョーCMは面白いのか?広告担当から学ぶ記憶に残るコンテンツ制作のコツ

CMやチラシなど広告媒体からは人を引きつける言葉を学ぶことができます。

中でも強烈に記憶に残るような広告には人の印象に残るようなテクニックがたくさん詰まっているもの。

長年にわたって強烈なインパクトを残しているCMといえば、キンチョーを思う浮かべる人も多いことでしょう。

今回、文章を書く仕事をしている私の目線から、キンチョーのCMがなぜ面白いのか、人々の記憶に残るコンテンツ制作のコツなどを考察していきたいと思います。

印象に残るキンチョーのCMが面白い理由を考察

まず、いくつかのキンチョーのCMを紹介します。

女性の後ろで無意味に男性が水に飛び込んでいるCM

https://www.youtube.com/watch?v=G8XYIvwHRfM&t=2s

女性がプールサイドでキンチョウリキッドの商品を紹介している後ろで男性が飛び込み続けているというCM。

CM内では、全く男性のことに触れていないのでシュールですがインパクトが強いです。

防虫剤の必要性を熱弁する滝藤賢一

https://www.youtube.com/watch?v=JZSEbicyX8c

イケメン俳優がめちゃめちゃ防虫剤について熱く語っているCMです。

しかも、なぜか遊園地で防虫剤のことを語るという謎の組み合わせもシュールですよね。

弥生時代のコスプレでバンドに参加

https://www.youtube.com/watch?v=bVG7GBUV4EQ

弥生時代の衣装やアイテムなどと商品を無理やりくっつけたCM。

もう、どこからツッコんでいいのか分からないくらい、ボケの要素が多いです。

 

キンチョーのCMは独創的で画期的なCMばかりですよね。

キンチョーのCMに共通している部分として、

関係のないものを組み合わせている

という点があります。

そして、関係のないものをかけ合わせることによって、ギャップが生じ、強烈なインパクトを残すことに成功したのだと思います。

これが、キンチョーのCMが面白い理由なのでしょうね。

キンチョーCM担当から学ぶ記憶に残るコンテンツ制作のコツ

これだけ人の心に強烈なインパクトを残してきたCMなのですから、何か秘訣があるのでしょうね。

そのコツを広告担当である小林裕一さんにインタビューしていた記事から考察してみました。

真面目はウケない

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まず、人々の心に強烈なインパクトを残したいのなら、

【真面目を捨てる】

という意識は最前提に持たないといけません。

真面目で堅苦しい文章ほど、つまらないものはありません。

人はつまらない文章などのコンテンツを目の当たりにした時には、退屈さを感じて眠くなってしまいます。

なぜ、眠くなってしまうかと言いますと、退屈さは人間にとってストレスともなるので、そのストレスを和らげるためにセロトニンを分泌させて、リラックスさせようとするからなのだとか。

つまらない授業を受けている時は眠くなりますよね。逆に面白いことを言って笑わせてくれるような先生の授業だったら最後まで楽しく授業を聞けますし、その教科の成績も良くなっていくもの。

このような体験から分かる通り、私達人間は、

 

楽しい!

おもしろい!

と思うようなモノだと記憶に残りやすいのです。

また、普通のことをいかに人々の心に残すには以下の3要素は覚えておく必要があるかなと思っています。

  • ユーモアを交える
  • 5倍増しで熱く語る
  • あえて逆のことから言ってみる

ユーモアに関してはキンチョーのCMを参考にしてください。

人々の印象に残したいなら、『熱く語る』ということもポイントです。

例えば、日本の経済が不況気味ですが、この深刻さを政治家が訴える時、どっちのほうが心に残りますかね。

政治家A

経済がうつむき傾向なので、一生懸命経済を回復させていきましょう。」

政治家B

経済が人の命を奪っているんだよ!これが命がけで経済を回復させる理由だ!!

明らかにBの政治家のほうが心に強く残りますよね。

熱く語るためには、思わずタメ口になってしまうとか、声を荒げてしまうとか、そういうテクニックが必要です。

熱くなりすぎたあまり、理性が吹き飛んだ様子を演出するといいですね。

もちろん、理性が完全に吹き飛んで周囲に迷惑をかけてはいけませんが笑

あくまで"理性が吹き飛んだように見せる"演出テクニック"です。

 

そして、「あえて逆のことから言ってみる」というのは踊る大捜査線で出た名セリフからでもピンと来ることでしょう。

 

事件は会議室で起こっているんじゃない!現場で起きてるんだ!

事件が現場で起こっていることなんて至極当たり前のことですが、前置きで会議室で起こっているんじゃないとあえて逆のことを言うことで、印象に残るセリフとなりました。

アイディアは一旦受け入れる

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アイディアを出す秘訣に関して、キンチョーのCMを制作している担当者によると

【むやみに断らない】

ことを意識しているようです。

会社などの組織なら人の数だけアイディアは眠っていますからね。

権力者が頭ごなしに否定ばかりしてしまうと、アイディアが思い浮かんでも発表しづらい状況が作り出されてしまいます。

画期的なアイディアを出すためにはまず人々の意見に耳を傾けるという姿勢は大切ですよね。

おそらく頭ではみんなが理解していることだと思いますが、いざ自分の状況になると実践するのは難しいと思います。

なぜなら責任が伴うから。

画期的なアイディアというのは、過去に前例のないことがほとんどなので、博打ともとられることが多いです。

だから、責任者からすると

 

このアイディアを採用して失敗したらどうしよう

と失敗を恐れる思いが生じてしまいます。

この解決策はもう開き直るしかないと思っていて、

 

たくさん失敗しよう!

ぐらいの気持ちを持たないといけません。

そうじゃないと、新しい道は開けませんので。

ただ、失敗を重ねすぎて赤字になってしまうと元も子もありませんから、リスクヘッジはしっかりとっておいたほうがいいですよね。

 

例えば、新しいブログを立ち上げて収入源を増やそうとした時、他に収入源がなければ、失敗したらアウトです。

プレッシャーとの戦いにもなるので、ブログを作るのにもあまり集中できないかもしれません。

でも、サラリーマンの給料や他のブログからの収入源が確保されていたらどうでしょう。

 

失敗してもいいや、どうせ失敗しても生きていけるし

と良い意味で楽観的に考えて、挑戦しやすくなります。

挑戦する回数が多い人ほど、チャンスを掴めますし、挑戦しやすい環境を作るためにはリスクヘッジは必要不可欠です。

画期的なアイディアが通り過ぎてしまわぬように、普段からリスクヘッジをしておくと、どんなアイディアでも受け入れやすくなりますよ。

創作すること自体を楽しむ

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人々の心に残るコンテンツを作りたいなら、楽しみながら作るということが欠かせません。

なぜなら、文章や映像、芸術作品といった制作物には作り手の思いが乗るものだからです。

音楽をやっている人なら共感できるかもしれませんが、楽器を演奏している人の曲を聞いていると、なんとなく今抱いている感情が伝わってきませんか。

 

正確にどんな感情を抱いているのかは分からなかったとしても、ポジティブな感情を抱いているのか、ネガティブな感情を抱いているのかくらいはなんとなく伝わってくるもの。

制作物には作り手の感情が乗るということです。

ですので、楽しく創作したものには、それを見て聞く人にも楽しさが伝わるのです。

 

キンチョーのCMを作っている人たちのことを想像すると、なんだか楽しそうに作っている様子が思い浮かんできませんか。

遊び心を持って楽しくCM制作に打ち込んでいるからこそ、見ている人の心に強く残っているのだと思います。

何かを作ったり、発信したりする人は「楽しむ」ということを意識してほしいです。

 

Twitterで情報を発信している、Instagramで綺麗な写真を投稿している、ブログで自分の好きなものを記事にしている、もし、あなたがこんなことをしているのなら楽しみながらやることを念頭においてくださいね。

最初は楽しくやっていても、外野からの批判や毎日更新の強迫観念などで楽しくできなくなる人がほとんどです。

時間が経っても楽しみながら創作活動を続けていく人が増えていくことを願ってやみません。

印象に残るコンテンツを作りたいなら具体的なイメージを

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印象に残るコンテンツを作りたい時に一番重要な心構えがあります。

『そのコンテンツに触れた人にどのような行動をとってほしいか』

この部分を明確にする必要があります。

例えば、Twitterで「読者ファーストの記事を書きましょう」と発信した時、その情報に触れた人たちには「記事を書く時には読者目線を意識してほしい」という思いがあるはずです。

そのような行動に移してもらうためには、補足情報を入れなければなりません。

より具体的な解説を入れるべきなのか、鼓舞するような言葉を入れるべきなのか、一つ一つ丁寧に考えていけるといいですね。

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