どうも、尾野寺です^^
近年、ベーシックインカムに注目が集まっていますが、実際日本で導入されたらどんな影響がもたらされるのでしょうか。
ベーシック・インカムは国民の生活を守るための制度ですが、僕はこの制度による弊害もあると感じております。
場合によってはベーシック・インカムによってより不幸になる可能性もあるのではないかと思っているので、ベーシック・インカムが導入された際のとるべき行動についても考察してみました。
こちらの記事では、ベーシック・インカムについて触れながらもし制度が導入された際のとるべき行動について解説していきます。
ベーシックインカムとは?生活保護との違いについて
ベーシックインカムとは、政府がすべての人に必要最低限の生活を保障する収入を無条件に支給する制度と定義付けされています。
日本では「最低所得保障」とも呼ばれています。
導入時期は未定ですが、近年日本でも導入されそうな雰囲気になっています。
この制度を導入するに至った背景としては、海外の各国でベーシックインカムを導入したところ、国全体に良い影響をもたらしたという出来事があったからです。
フィンランドでは2017年1月1日から試験導入を開始し、生活の質の向上が見られたということがありました。
もともとフィンランドでは失業率が80.8%と深刻な状況であったため、試験的にベーシック・インカムを導入したところ、数カ月後シングルマザーの所得が増加し貧困から抜け出せたという事例が出たといいます。
また失業者の金銭的な不安が軽減されたことで起業する人が増えるなど様々な効果が出ました。
ナミビアでは、貧困率や犯罪率が低下したといいます。
2009年に実行されたナミビアでのベーシック・インカムはUniversal Basic Incomeと呼ばれています。
導入の1年後には、
- 犯罪率:36.5%減少
- 貧困率:18%減少
- 失業率:15%減少
という結果を得られたといいます。
さらに所得水準は29%増加しました。
ベーシック・インカムを導入したことにより、ナミビアの貧困層が仕事を見つけたり起業したりといった行動に移せたので収入が上がったと言われています。
カナダでは、犯罪率と子供の死亡率、家庭内暴力が減少するといった結果を得られました。
1970年代、実験的にベーシック・インカムを導入したカナダでは、犯罪率や子供の死亡率、ドメスティック・バイオレンスの改善が見られたといいます。
メンタル面での健康も改善し、入院期間が8.5%も短縮したという結果が得られています。
時を経て、2017年4月にはオンタリオ州で貧困層4000人を対象にベーシック・インカムを試験導入しているといいます。
各国でベーシック・インカムを導入したところ、国民の生産性を高め、財政的にも民度的にも良い影響をもたらしたという報告がされています。
ベーシックインカムの制度を聞いて、
生活保護と一緒じゃない?
と思った方も多いのではないでしょうか。
私も正直、ベーシックインカムについて調べる前は生活保護と何ら変わらないと思っていました^^;
ですが、生活保護は申請が必要で福祉事務所職員の審査や身元調査によって支給額が変わるといった特徴があります。
家族がいるかどうかや世帯収入の大きさによって支給額が変わってくるのです。
世帯収入が増えた場合には、支給額は下がります。
一方でベーシック・インカムは申請する必要もなく、審査もありません。
つまり、ベーシック・インカムは無条件で誰でもお金を支給してもらうことができるのです!
整理すると、
ベーシックインカム…無条件に資金を給付する
生活保護…生活が困難な者に対して資金を給付する
といった特徴の違いがあります。
どちらも国民の生活を守るという目的は共通していますが、給付金をもらうに当たって条件があるか無いかという点が違うのをお分かりいただけると思います。
ベーシック・インカムは、生活が困難であろうがなかろうが誰でもお金をもらうことができるのです。
しかし、ベーシックインカムが導入されることによって国民の生活は豊かになると思われがちですが、逆に落とし穴があると踏んでいます。
もちろん、素晴らしい制度なので該当者は積極的に使っていけばいいですが、あまりにもベーシックインカムに頼りすぎると不幸になってしまう恐れがあるので気をつけなければなりません。
BIと生活保護のメリット・デメリット
ここでは、ベーシック・インカムと生活保護のメリットとデメリットについて見ていきます。
ベーシック・インカムのメリット・デメリット
一方、ベーシック・インカムのデメリットはこちら。
ベーシック・インカムは表裏一体でメリット・デメリットの項目において、全く反対の事を言ってる点もあります。
例えば、メリットでは労働意欲が上がると記述しているのに、デメリットでは労働意欲が下がると書いています。
ベーシック・インカムを導入することによって、生活のための労働ではなくて、本当にやりたいことのためにビジネスに挑戦する人が増えてくることを見込むと、労働意欲は増加します。
一方で、特にやりたいことがなく、毎日をなんとなく過ごしている人にとっては生活できるだけのお金が自動的に入ってくるので、さらに労働意欲を削がれるといった事態も考えられます。
ベーシック・インカムによって、二極化する可能性は否めません。
ベースとなるマネーリテラシーや経済知識を身につけている人にとってはベーシック・インカムはよく方向に働きそうですが、不勉強の人にとっては悪い方向に働くような気がしてなりません。
生活保護のメリット・デメリット
続いて、よくベーシック・インカムと比較される生活保護のメリット・デメリットについて見てきます。
生活保護のメリットはこちら。
それに対して生活保護のデメリットはこちらです。
明らかにメリットとしては、ベーシック・インカムのほうが多いように思います。
生活保護の手続きには窓口を設置しないといけないのでその分のコストがかかりますが、ベーシック・インカムなら誰でも支給を受けることができるので窓口を設置する必要がありません。
また、生活保護を受ける人にとっては、背徳感がつきまとい申請したくてもできないという貧困層がいるのも事実です。
こういった問題を解決するためにもベーシック・インカムを導入すべきなのです。
ベーシック・インカムを導入すれば、生活保護を受ける心理的ハードルが下がるので、貧困層にとっても良いことづくしだと思います。
ベーシックインカムに頼り過ぎると不幸になる理由
どんな人にもお金が支給されるので、一見皆が不自由なく最低限の生活ができるように思えます。
実際に各国で試験導入された事例を見ていると、改善が見られていますから基本的にはメリットが多いのは確かです。
ですが、ベーシック・インカムには落とし穴があると思っています。
確かにベーシック・インカムを利用することによって衣食住には困らなくなるかもしれません。
ベーシック・インカムで最低限の生活を確保できるので、収入源をベーシック・インカムのみで生きていこうとする人は要注意です。
自分は働いていないのにお金が支給されると背徳感に駆られる可能性があります。
人間は他者貢献感があってこそ幸せを感じる生き物です。
ベーシック・インカムのみの収入に頼っていると、自分は社会に何も貢献していないと感じやすくなると思うのです。
こういった人間の心理的機能が作用して、ベーシック・インカムを導入しただけでは不幸になる人も出てくるような気がしてなりません。
だからといって、ベーシックインカムに対して否定的というわけではありません。
むしろ、導入したらメリットのほうが大きいと思っているので、日本でも導入してほしいと思っています。
あくまでもベーシックインカムのみで生きていこうとすると、幸せな人生を送れないということなので、ベーシックインカムに加えて他の稼ぎ口を確保しておく必要があるということです。
もしベーシック・インカムを導入するなら、他の収入源をどこで準備するのか、宣言させるような仕組みも作っておくと良いですね。
自分で稼ぐ力を身につけるべき
上記で説明したとおり、ベーシック・インカムが導入されても、他の収入源を確保できなければ幸せな人生を送ることは難しいと考えています。
おそらく、ベーシック・インカムを導入する目的としては、財政の不安を軽減させて国民の生産性を高めるといった狙いがありますから、仮に導入されたらどんどん挑戦していくべきです。
新しい働き口を探すのもいいですし、自分で会社を立ち上げるのもいいでしょう。
自分自身が社会に貢献している感覚を身につけるためには、働いてお金を稼がなければなりません。
自分の行動によってお金稼ぎができたら、それはもう誰かに価値提供できているということですから、他者に貢献しているということになります。
働きすぎは害ですが、適度な労働は心身の健康には不可欠です。
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会社勤めが嫌な理由としては以下が挙げられると思います。
- 人間関係がめんどくさい
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ベーシック・インカムが日本で導入されるのはまだまだ先になりそうですが、導入される前に土台を作っておくのが賢い選択だと思いますので、今から何でもいいので小さく始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- ベーシックインカムと生活保護の違いは、受給条件があるかないか。
- ベーシックインカム一本だと人生不幸になるから収入源は他に作っておくべき
- 自分の力で稼げるようになると幸福感が上がる
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