どうも、尾野寺です^^
新国立競技場が完成していよいよ東京オリンピックが開催されます。
なんとかオリンピック開催までに新国立競技場ができて安心しましたが、デザインや機能面に関して新国立競技場は物議を醸しています。
特に屋根に関して疑問を抱いている意見が多かったので、掘り下げていきたいと思います。
新国立競技場の屋根のギザギザ部分をガラスにした意味
よく似てる。
←新国立競技場
円形のソフトボックス→ pic.twitter.com/i6py4nbTC9— よしー (@yosee0615) 2020年3月16日
新国立競技場の屋根で気になる部分といえば「ギザギザ部分」。
基本的に屋根は白いのですが、上空から見た時に一部だけ灰色となっており、ギザギザの部分があります。
このギザギザ部分は南側に作られています。
なぜこのようなデザインにしたのでしょうか。
このギザギザ部分は、「トップライト」と呼ばれるものでガラスでできています。
ガラスなので太陽の光を通すことができます。
陸上競技場には天然芝が敷き詰められている部分があり、トップライトを通して差し込まれる光の先には天然芝があります。
そうです。
トップライトは、天然芝への日照を確保するために設計されました。
太陽光を確保するためだけだったらギザギザにする必要もないのでは?と思うかもしれません。
ですが、これにもしっかりと理由があり、ピッチ面に対する日照分布をシミュレーションしており、冬季の天然芝育成に最適な設計をしたところ、このようなデザインになったのだとか。
見た目は正直ダサいのですが綿密なシミュレーションを実施した結果、このような形が最適だったということですね。
かなり計算しつくされた設計構造になっていたのです。
デザイン設計の意味を知ると、一辺倒に「ダサい」と言えなくなるのではないでしょうか。
雨天時の対応について
新国立競技場の屋根は穴が空いた格好となっています。
このようなデザインを見たら、雨が降った時に競技ができるのかという点について気になるのではないでしょうか。
小雨ぐらいの天候ならほとんどのスポーツでは決行します。
では、なぜ穴の空いた屋根をつけたのでしょうか。
新国立競技場の屋根は選手たちのためではなく、観戦しにきた観客のために設計されたものです。
だから競技をするエリアには屋根がなく、観客席エリアには屋根がついている構造になっているのです。
横殴りの雨だったら、観客席にも雨は当たりそうですが、雨風があまりにもひどい状態だったら中止するでしょう。
甲子園球場も雨が降ったら野球の試合は中止もしくは延期しますよね。
新国立競技場も甲子園球場と一緒で、ひどい雨天時はおそらく延期するはずです。
完全に屋根で覆ってしまったら、太陽の光を浴びながら競技を観戦できなくなってしまいます。
屋外観戦を楽しむための設計になっているので、屋根の真ん中は空けるようにしたのでしょうね。
木漏れ日で競技が見づらい?
新国立競技場で競技を観戦した人のツイートを見ていると、
「木漏れ日で競技が見づらい」
というコメントが多くありました。
本当に見づらいのか、写真付きの投稿を見てみました。
新国立競技場。
屋根から漏れる木漏れ日でピッチが見難いのですがww pic.twitter.com/xZmYkN35jw
— すすむん@Todos juntos somos más fuertes! (@maenisusume2002) 2020年1月1日
これは確かに競技は見づらそうですね。
屋根の真ん中を空けたことで屋外観戦ができるのは良いと思うのですが、中途半端に屋根をつけたことで木漏れ日が差し込んだようにピッチには影ができてしまいます。
これだと、競技は見づらいように思います。
観客は競技を見に来るのが主目的なので、肝心の競技が見れなくなってしまったは残念ですよね。
雨が当たったとしても、さいあく競技をしっかり見れればOKという人のほうが多いんじゃないですかね。
雨対策は個人で準備すればいいわけですし、台風のようなよっぽどひどい天候の時にはそもそも中止か延期になりますし。
競技場を設計する時には選手や観客の目線で設計するべきですが、この考え方をユーザーファーストと呼びます。
観客は何を目的に競技を観戦しにくるかを考えたら、こういった競技が見づらい設計にはならなかったのではないかなと思います。
もちろん、雨が当たらない構造にするとか、通路を広くするとか、トイレを多く設置するとかも重要ですが、観客は競技を観戦したいと思ってくるので一番力を入れるところは「競技を見やすくする設計」だったと思います。
ブログで最も大切なのは読者ファースト
これは、ブログを書いていても同じことが言えます。
ブログのユーザーは読者で、読者ファーストの記事を書くのが最も重要です。
読者にとって見やすい記事を書こうと思って、デザインやグラフにこだわるのは結構なのですが、肝心の知りたい情報が入っていなかったら本末転倒です。
読者が最も必要としている部分を明確にしておかなければなりません。
ブログにおいって最も優先すべき項目は、「知りたい情報が盛り込まれているか」です。
デザインやグラフなどはこの項目を満たしてから考えるべきなのです。
ブログに限らず、誰かに何かを提供する生産者側はユーザーの立場に立って、ユーザーが必要としている項目の優先順位をつけると満足度の高いコンテンツやサービス、モノを作ることができます。
まとめ
- 屋根のギザギザ部分は天然芝への日照を確保するための設計
- 雨天時でも観客席が濡れないような設計になっている
- 生産者側はユーザが最も必要とする項目を満たすようにすべき
新国立競技場のデザインは計算に計算を重ねた構造になっているので、一辺倒に「ダサい」と批判することはしたくはありません。
しかし、もう少しユーザー、すなわち観客のことを考えた設計にすべきだったと思っています。
生産者側は顧客が何を必要としているのか、その中でも一番重要視すべき項目は何か、優先順位をつけて上から順番に条件を満たして生産する必要があります。
今回は新国立競技場の建築から生産者側の心構えについて紹介し、ブログを書く際の意識すべき点にまで落とし込みました。
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